調理師の過去問
平成27年度
栄養学 問24
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問題
調理師試験 平成27年度 栄養学 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
栄養素の消化に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 口腔では、たんぱく質の消化が行われる。
- 胃では、ペプシンによる消化が行われる。
- 小腸では、脂肪の消化が行われる。
- 大腸では、腸内細菌による発酵が行われる。
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この過去問の解説 (5件)
01
不足部分を補い分かりやすく解説します。
口腔では唾液に含まれるアミラーゼによって炭水化物(糖質)の消化が行われます。
胃ではペプシンという酵素によってタンパク質の消化が行われます。
小腸では膵液・胆汁・腸液と3種類に含まれる酵素によって脂肪を始め、タンパク質・でんぷん(糖質を消化したもの)を更に消化し吸収できる状態にします。
大腸では腸内細菌により未消化の炭水化物であるセルロース(食物繊維)の発酵が行われます。
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02
栄養素に関する過去問を何年か分やればわかりますが、かなりの頻度で消化酵素と器官について問われます。取りこぼしを減らすためにも、できればすべて覚えてください。
口腔(だ液):プチアリン(だ液アミラーゼ):デンプンを麦芽糖(マルトース)に分解
胃(胃液):ペプシン:タンパク質をペプトン、プロテオースに分解
十二指腸(膵液):トリプシン、キモトリプシン:タンパク質、ペプトン、プロテオースをポリペプチドに分解
:カルボキシペプトダーゼ:ポリペプチドをアミノ酸に分解
:アミロプシン(膵液アミラーゼ):デンプンを麦芽糖に分解
:マルターゼ:麦芽糖をブドウ糖に分解
:ステアプシン(膵液リパーゼ):脂肪を脂肪酸、モノグリセリド、グリセロールに分解
小腸(腸液):マルターゼ:麦芽糖をブドウ糖に分解
:ラクターゼ:乳糖をブドウ糖、ガラクトースに分解
:エレプシン:ポリペプチドをアミノ酸に分解
:シュクラーゼ(スクラーゼ):ショ糖をブドウ糖、果糖に分解
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03
栄養素の主な消化に関する記述は以下の通りです。
口腔:プチアリン(唾液アミラーゼ)によりデンプンを消化
胃:ペプシンによりたんぱく質を消化
小腸:消化の大部分は小腸で行われる!
トリプシンなどによりたんぱく質を消化
アミロプシン(膵液アミラーゼ)によりでんぷんを消化
リパーゼにより中性脂肪を消化
大腸:水分やミネラルを吸収
腸内細菌による食物繊維の発酵
本設問は誤りを選ぶので、正解は「口腔では、たんぱく質の消化が行われる。」となります。
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04
正解は「口腔では、たんぱく質の消化が行われる。」です。
口腔では、唾液腺から「アミラーゼ」が分泌され、「多糖類(デンプン)」を「麦芽糖(マルトース)」に分解します。
胃では、消化酵素「ペプシン」が分泌され、「タンパク質」を「ペプトン」に分解します。
小腸では、食物のほとんどが吸収されます。
「腸リパーゼ」は、「脂肪」を「脂肪酸」と「グリセロール」に
「エレプシン」は、「ポリペプチド」を「アミノ酸」に
「マルターゼ」は、「麦芽糖」を「ブドウ糖」に
「ラクターゼ」は、「乳糖」を「ブドウ糖」と「ガラクトース」に 分解します。
大腸では、消化酵素により分解されなかったものが排出されます。
また、腸内細菌により食物繊維の発酵も行われています。
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05
正解は「口腔では、たんぱく質の消化が行われる。」です。
口腔内では、唾液に含まれる消化酵素α-アミラーゼによってデンプンが分解され、デキストリンもしくはマルトースになる。
胃では、胃液に含まれる消化酵素ペプシンによってタンパク質が分解されます。ペプシンは強い酸性である胃酸で活性化されます。
小腸では、消化だけでなく吸収も行われます。
デンプンはブドウ糖などの単糖類に、タンパク質はアミノ酸に、脂質はグリセロール・脂肪酸などに分解されます。
大腸では消化は行われていません。
水分を吸収し、それでも残った不要になものを便に変えて体外に排出する役割を持っています。
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