調理師の過去問
平成28年度
栄養学 問19
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問題
調理師試験 平成28年度 栄養学 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
多糖類に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- アミロースは、枝分れ構造をもつでんぷんである。
- グリコーゲンは、植物に含まれる。
- セルロースは、消化されてヒトのエネルギー源になる。
- でんぷんは、多数のぶどう糖で構成されている。
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この過去問の解説 (3件)
01
でんぷんは、多数のブドウ糖が結合してできた「多糖類」です。
(1)× アミロースは枝分かれを持たない「でんぷん」です。
(2)× 植物ではなく、動物に含まれます。
(3)× ヒトはセルロース(植物に含まれる繊維の一種)を消化・吸収する酵素を持っていないので栄養になりません。
よって、ヒトのエネルギー源にはなりません。
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02
枝分かれを持つでんぷんは「アミロペクチン」といいます。
×(2)グリコーゲンは植物ではなく動物に含まれ、動物でんぷんと呼ばれます。
×(3)人間はセルロースを消化することができないため、エネルギー源にはなりません。
○(4)正解です。
でんぷんは多数のブドウ糖が結合したものです。
口から入ったでんぷんは、唾液に含まれるアミラーゼによって、麦芽糖に分解され、さらに小腸で分泌されるマルターゼという消化酵素によって、ブドウ糖まで分解されて初めて体に吸収できるようになります。
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03
(2)誤り。「グリコーゲン」は別名「動物デンプン」とも言われています。
余談ですが、某お菓子メーカーの社名の由来にもなりました。
牡蠣にはグリコーゲンが多く含まれている事を知った創業者が、牡蠣の煮汁からグリコーゲンを取り出し、キャラメルに牡蠣エキスを加え、栄養菓子として売り出したことがきっかけです。
(3)誤り。人間はセルロースを消化・吸収できませんのでエネルギー源には出来ません。
人間の体にはセルロースを分解するセルラーゼという酵素がありません。
(4)記述の通り。D-グルコース (ブドウ糖) が縮合してできた多糖類です。
植物により二酸化炭素と水を原料として光合成でつくられ、種子、根、地下茎などに貯蔵されます。人間の栄養素としてとても重要です。
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