調理師の過去問
令和2年度12月実施分
栄養学 問19

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問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 栄養学 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

エネルギー代謝に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 体重1kg当たりの基礎代謝量は、個人の一生を通じて変わらない。
  • 基礎代謝量は、同じ体重であれば男性と女性で変わらない。
  • エネルギー消費量は、外気温が高いと多くなる。
  • エネルギー消費量は、体温が上昇すると多くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1:基礎代謝量は生きていくために最低限必要なエネルギー消費量です。

基礎代謝基準値では、成長割合が大きい1~2歳児の値が最も大きく、加齢に伴い低下していきます。

一方、基礎代謝量は男性では15~17歳、女性では12~14歳が最も高い値を示しています。

2:基礎代謝は女性よりも男性の方が大きいです。これは女性の方が代謝活性の低い脂肪組織の割合が多く、代謝活性の高い筋肉組織が少ないことによります。

3:基礎代謝は気温の影響を受けるため、夏の方が冬よりも低くなります

よって、エネルギー消費量も夏の方が低くなります。これは、筋肉が弛緩し、代謝が低下して熱産生が減少するからです。

4:病気などにより体温が上昇すると、基礎代謝も上昇します。体温が1℃上昇すると、基礎代謝量は約15%上昇すると考えられています。よってエネルギー消費量も多くなります。

⇒よって正解です。

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02

正解は4です。

体温が上昇している時は体表から放散する熱の量が増えるため、エネルギー消費量が増えます。

基礎代謝量が多くなるのは、以下の要因に該当する場合です。

・体表面積が広い

・男性

・年齢が低い

・体温が高い

・妊娠中(女性)

・冬(外気温が低い)

・ホルモンの影響(女性)

など

エネルギー代謝について

代謝は食べた物の栄養をエネルギーに作りかえること。

エネルギー代謝は、活動によってエネルギー源を熱にかえることです。

基礎代謝量は、生命の維持に最低限必要なエネルギー、朝の覚醒時などの安静仰臥時におけるエネルギー量のことです。

各選択肢については、以下のとおりです。

1 .体重1kg当たりの基礎代謝量は年齢によって変化するので、誤りです。

2 .基礎代謝量は女性より男性のほうが大きいので、誤りです。筋肉量が多いほど基礎代謝量が多くなります。

3 .エネルギー消費量は夏より冬のほうが多くなるので、誤りです。外気温が低い時は体温を上昇させるために夏よりも多くのエネルギーを熱にかえる必要が出てきます。そのため、気温が低い時のほうが基礎代謝量とエネルギー消費量が増えます。

4 .正解です。エネルギー消費量は体温が上昇すると多くなります。

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03

エネルギー代謝に関する記述で正しいものは「エネルギー消費量は体温が上昇すると多くなる。」です。

選択肢1. 体重1kg当たりの基礎代謝量は、個人の一生を通じて変わらない。

体重1kg当たりの基礎代謝は年齢によって変化し新生児を除いて年齢の増加に従って低下するので誤りです。

選択肢2. 基礎代謝量は、同じ体重であれば男性と女性で変わらない。

基礎代謝は同じ体重でも男女で異なるので誤りです。

選択肢3. エネルギー消費量は、外気温が高いと多くなる。

エネルギー消費量は外気温が高い(夏季)と低くなり、外気温が低い(冬季)と高くなるので誤りになります。エネルギー消費量には基礎代謝の影響を受けるためです。

選択肢4. エネルギー消費量は、体温が上昇すると多くなる。

エネルギー代謝には基礎代謝と作業代謝が存在し、基礎代謝の影響を受ける条件の中に「体温の上昇に比例して増加する」あります。

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