調理師の過去問
令和2年度12月実施分
栄養学 問20
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問題
調理師試験 令和2年度12月実施分 栄養学 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
糖尿病に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 1型糖尿病は、インスリンに対する感受性の低下によって起こる。
- 2型糖尿病は、肥満が発症のリスクとなる。
- 三大合併症の一つに、骨粗しょう症がある。
- 食事療法では、食物繊維の多い野菜類の摂取は制限する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
1:1型糖尿病は、インスリン自体が不足(絶対的な不足、欠乏)している状態です。
自己免疫疾患などにより、若年期に発症することが多く、また絶対的に不足するインスリンの投与が必要です。
2:2型糖尿病は、インスリンは分泌されているが、十分にその効果が発揮されていない状態です。
主な原因は肥満で、成人期に発症することが多いため、生活習慣病に分類されます。
⇒よって正解です。
3:糖尿病では合併症を起こしやすく、三大合併症は糖尿病性網膜症(失明)、糖尿病性腎症、神経障害(壊疽)です。
4:食事療法のポイントの一つが、食物繊維を十分に摂ることです。
食物繊維には血糖値の上昇を抑える働きがあります。
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02
糖尿病に関する記述で正しいものは「2型糖尿病は肥満が発症のリスクとなる。」です。
1型糖尿病は細胞の破壊や免疫異常などが原因でインスリン依存状態になったもので誤りです。
日本人は欧米人に比べインスリンの分泌が弱く、太っただけでも糖尿病になりやすく、内臓脂肪型の肥満になると2型糖尿病になりやすい体質と言われています。
糖尿病に特有した三大合併症には網膜症や腎症、神経障害になるので誤りです。
食事療法はバランスの摂れた栄養や水溶性ビタミンの補給、脂質は植物油などで、食品交換表では1単位を80Kcalとし1単位で食べられる食品量を示しており、食物繊維の多い野菜類の摂取は制限されていませんので誤りです。
しかし総エネルギー量は症状に応じて制限しています。
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03
正解は2です。
肥満は2型糖尿病のリスクを高めます。
糖尿病について
糖尿病は、膵臓から分泌されるホルモン「インスリン」の異常が起こり、血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎる疾患です。インスリンは血糖値を抑制するホルモンですが、糖尿病になると慢性的にブドウ糖が血液中に増えすぎた状態となり、ブドウ糖が血管を傷つけてさまざまな症状を併発させます。また、血糖値が高い状態が長く続くと、網膜症、腎症、神経障害などの合併症を発書することがあります。
1型糖尿病:インスリンが分泌が不足するために発症する糖尿病。膵臓のβ細胞が壊れることで起こる。若年に多い。
2型糖尿病:インスリンの抵抗性(インスリンの感受性が低下すること)、つまりインスリンが十分にはたらかないことが原因で発症する糖尿病。食べ過ぎ、運動不足、肥満などの生活習慣が原因で起こりやすい。中年に多い。
その他の回答選択肢は以下の通りです。
1 .インスリンに対する感受性の低下によって起こるのは2型糖尿病のほうなので、誤りです。
2 .正解です。2型糖尿病は、肥満が発症のリスクとなっています。
3 .骨粗しょう症は含まれていないので、誤りです。糖尿病の三大合併症とは、網膜症、腎症、神経障害のことを指します。これらは「細小血管症」と呼ばれ、細い血管が障害を受けるために起こっています。
4 .逆で、食事療法では食物繊維の多い野菜類を積極的に摂取することがすすめられているので、誤りです。
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