調理師の過去問
令和2年度12月実施分
栄養学 問21

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問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 栄養学 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢期の特徴に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
  • 咀(そ)しゃく力が低下する。
  • 塩味に対する味覚がにぶくなる。
  • 誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしやすくなる。
  • 口渇感を感じやすくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1:高齢期は加齢とともに歯が悪くなり、咀嚼力が低下します

2:高齢期は味覚が鈍くなるため、味付けが濃くなりがちになります

食塩の摂りすぎに注意する必要があります。

3:高齢期は嚥下機能の低下により、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります

口腔機能改善体操などを行って、嚥下機能の低下を防ぐことが必要です。

4:高齢者は口渇感が鈍くなり、脱水症状を起こしやすいため、水分を十分に補給することが大切です。

⇒よって正解です。

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02

高齢期の特徴に関する記述で誤っているものは「口渇感を感じやすくなる。」です。

選択肢1. 咀(そ)しゃく力が低下する。

高齢期は咀しゃく力が低下するので正しいです。

選択肢2. 塩味に対する味覚がにぶくなる。

高齢期は塩味に対する味覚がにぶくなるので正しいです。

選択肢3. 誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしやすくなる。

高齢期は誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしやすくなるので正しいです。誤嚥性肺炎は食べ物などが何かの理由で誤って喉頭と気管に入ってしまう状態のことになります。

選択肢4. 口渇感を感じやすくなる。

高齢期の特徴として総エネルギー量は少なくて良いが、良質なものを与え便秘予防のために食物繊維の物を多めに与え、動脈硬化を防ぐために植物性脂質を主に使用するようにします。

食生活は規則正しく、暴飲暴食を避け、ビタミンや無機質が不足しないように野菜や果物を豊富に与えると良いです。

また体力低下に注意し低栄養に気をつけ、水分の補給も十分にする必要があります。

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03

正解は4です。

高齢期の特徴(食事の摂取について)

高齢期になると味覚、嗅覚の低下がみられ、食欲低下、嗜好の変化が起こりやすくなります。味覚では特に甘味、塩味に鈍くなり、味付けの濃いものを好むことがあります。

唾液の分泌が低下するので、水分の少ない食べ物は食べにくくなります。運動機能が低下し、そしゃく力が低下するので誤嚥(ごえん)や、誤嚥性肺炎に注意が必要です。

また、口渇感が減弱するので、水分の摂取不足による脱水にも注意が必要です。

その他の回答選択肢は以下の通りです。

1 .記載のとおり、咀(そ)しゃく力が低下します。

2 .記載のとおり、塩味に対する味覚がにぶくなります。

3 .記載のとおり、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。

4 .逆で、口渇感を感じにくくなります。よって4を選ぶのが正しいです。

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