調理師の過去問
令和2年度12月実施分
食品衛生学 問27

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問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 食品衛生学 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

カンピロバクターとそれによる食中毒に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 潜伏期間は、サルモネラ属菌よりも短い。
  • 大気中で増殖する。
  • 芽胞を形成する。
  • 人畜共通感染症の原因菌である。

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この過去問の解説 (3件)

01

カンピロバクターの食中毒に関する記述で正しいものは「人畜共通感染症の原因菌である。」です。

選択肢1. 潜伏期間は、サルモネラ属菌よりも短い。

カンピロバクターの潜伏期間は長く2〜7日程度になり誤りです。

選択肢2. 大気中で増殖する。

カンピロバクターは酸素濃度の低い状態でしか増殖できないので誤りです。

選択肢3. 芽胞を形成する。

カンピロバクターは芽胞を形成しないので誤りです。

選択肢4. 人畜共通感染症の原因菌である。

カンピロバクターは動物や家畜、ペットなどの消化管の共生微生物で、汚染された食品や水を介して糞口経路で起こります。

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02

カンピロバクターとそれによる食中毒に関する問題です。

選択肢1. 潜伏期間は、サルモネラ属菌よりも短い。

カンピロバクターの潜伏期間は長く、2~7日です。

サルモネラ属菌の潜伏期間は、平均12~24時間です。

潜伏期間はサルモネラ属菌よりカンピロバクターの方が長いです。

選択肢2. 大気中で増殖する。

サルモネラ属菌は体内で増殖して食中毒が起こります。

選択肢3. 芽胞を形成する。

カンピロバクターはグラム陰性のらせん菌で、微好気的条件でのみ発育し、芽胞は形成しません。体内で増殖した細菌が腸管に作用して起こります。

選択肢4. 人畜共通感染症の原因菌である。

カンピロバクターは家畜、ペットの腸管内に存在し、保菌率は鶏が高いです。

⇒よって正解です。

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03

カンピロバクターは、鶏のたたき、鶏の生レバーなど加熱不足の鶏肉が原因で食中毒を起こしています。鶏、牛などの家畜、野生動物、ペットなど多くの動物が保菌している、人畜共通感染症の細菌です。酸素濃度の低い所のみで増殖できます。

 

カンピロバクターに感染すると、2~7日間と長い潜伏期間の後、下痢、吐き気、腹痛、発熱などの食中毒を起こします。

 

各回答選択肢は以下の通りです。

選択肢1. 潜伏期間は、サルモネラ属菌よりも短い。

誤りです。カンピロバクターは、2~7日間と潜伏期間が長いところが特徴です。サルモネラ属菌は12~24時間で発症します。

選択肢2. 大気中で増殖する。

誤りです。酸素濃度の低い所のみで増殖する性質があるので、大気中では生きていけません。

選択肢3. 芽胞を形成する。

カンピロバクターは感染型食中毒を起こす細菌なので、誤りです。芽胞を形成して毒素を出すのは、毒素型食中毒を起こすボツリヌス菌、ウエルシュ菌などです。

選択肢4. 人畜共通感染症の原因菌である。

正解です。多くの動物が保菌しており、人畜共通感染症の原因菌となっています。

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