調理師の過去問
令和2年度12月実施分
食品衛生学 問28
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問題
調理師試験 令和2年度12月実施分 食品衛生学 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
食品から感染する寄生虫症に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 肝吸虫は、不完全調理の豚肉摂取により感染する。
- サルコシスティスは、馬肉の生食により感染する。
- クドアは、サケの生食により感染する。
- 横川吸虫は、ホタルイカの生食により感染する。
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この過去問の解説 (3件)
01
食品から感染する寄生虫症に関する記述で正しいものは「サルコシスティスは馬肉の生食により感染する。」です。
肝吸虫はコイ科の魚を生で食べたり、調理時に付着して感染するので誤りです。
サルコシスティスは馬肉の刺身を食べて起こった事例から厚生労働省などが調査し判明した寄生虫症になります。サルコシスティスの症状は下痢や嘔吐、腹痛などの消化器症状です。
クドアはヒラメの生食により感染するので誤りです。
横川吸虫は淡水魚を生食することで感染するので誤りです。
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02
正解は2です。
サルコティスシス(サルコシスティス・フェアリー)は馬に寄生する寄生虫です。馬肉を食べた後に下痢、腹痛など一過性の食中毒を起こすことがあります。
ほかの食肉や魚介からは感染しないので「サルコティスシス=馬肉」で覚えておきたいです。
以下、寄生虫と媒介食品の組み合わせを問う問題が出やすいです。
魚介類に寄生する寄生虫
・アニサキス…イカ、サバ
・横川吸虫…アユ、シラウオ
・旋尾線虫…ホタルイカ
・顎口虫…ウナギ、ドジョウ
・肝吸虫…淡水魚
・クドア・セプテンプンクタータ ー…ヒラメ
獣肉に寄生する寄生虫
・無鉤条虫…牛
・有鉤条虫…豚
・トキソプラズマ…豚
・旋毛虫…豚、クマ
野菜に寄生する寄生虫
・回虫
・鉤虫(こうちゅう)
その他の回答選択肢は以下の通りです。
1 .誤りです。肝吸虫は、豚肉ではなく淡水魚から感染します。
2 .正解です。サルコシスティスは、馬肉の生食により感染します。
3 .誤りです。クドアは、サケではなくヒラメから感染します。
4 .誤りです。横川吸虫は、ホタルイカではなくアユやシラウオから感染します。
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03
正解は2です。
1:肝吸虫は、フナ・コイ・タナゴなどの淡水魚介類の不完全加熱により感染します。
2:サルコシスティスは、馬刺しで中毒を発生します。
犬と馬を宿主とする胞子虫類です。馬肉に寄生しているものを食べると、食後数時間で一過性の嘔吐や下痢を発症します。1日程度で軽快します。
⇒よって正解です。
3:クドア・セプテンプンクタータは、養殖ヒラメの筋肉中に寄生する粘膜胞子虫類です。
主に養殖ヒラメを生食して、中毒を起こします。
4:横川吸虫は、アユ・ウグイ・シラウオなどの淡水魚の生食により感染します。
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