調理師の過去問
令和4年度
食品衛生学 問6
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問題
調理師試験 令和4年度 食品衛生学 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
食品衛生法と食品衛生行政に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 食品とは、医薬品・医薬部外品を含むすべての飲食物をいう。
- 食品衛生の対象に調理設備や器具は含まれるが、人は含まれない。
- 指定添加物は、消費者庁長官が指定する。
- 食品衛生監視員は、営業施設の食品衛生に関する監視を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では“食品衛生法及び同法に基づく条例で定める資格”の名称と役割をおさえておくことがポイントになります。
食品衛生の監視・指導にあたるのは、
食品衛生法に基づく以下の資格を取得した者です。
食品衛生管理者
食品や添加物を製造・加工する施設で、責任者として工程を管理する
食品衛生監視員
食品衛生に関する営業施設の監視・指導・検査等を行う
食品衛生責任者
飲食店などで、衛生管理の責任者として従業員に衛生指導等を行う
食品衛生行政では、食品衛生法をもとに、厚生労働省、地方自治体、保健所等が一体となって、食品衛生の取り締まりなどが行われています。食品表示等に関する業務は、平成21年まで厚生労働省が行っていましたがそれ以降は消費者庁が行っています。
「医薬品・医薬部外品」は食品に含まれていないので、間違いです。
食品衛生法では、食品を「薬事法で規定している医薬品・医薬部外品を除いたすべての飲食物」と定義しています。
「人は含まれない。」の部分が誤りです。食品衛生の対象には、食品、調理設備や器具のほか、事業者も含まれます。わかりにくいですが事業者も人です。
「消費者庁長官」の部分が誤りです。指定添加物は厚生労働大臣が指定します。
「食品衛生監視員」は営業施設の食品衛生に関する監視を行う資格の取得者を指しているので、こちらが正解です。
食品衛生監視員は公務員として保健所や検疫所に属し、飲食店の食品衛生、輸入食品に関する監視を行います。
食品衛生に関する法規は名称や内容が覚えにくいですが、類似した問題が繰り返し出やすいので、ポイントをおさえて覚えておきたいです。
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02
食品衛生法は食品をはじめ、添加物、検査、表示などの規定や食器、調理具、包装、乳幼児のおもちゃなども規制して、スーパーマーケットや小売店など食品業界の全体が対象です。
食品衛生行政はリスク管理機関で、食品衛生法に基づく食品や添加物、残留農薬などの規格や基準の策定などの監視を行っています。
食品とは医薬品や医薬部外品を除く、すべての飲食物を指します。
食品衛生の対象に食品や添加物、検査、表示などの規定や食器、調理具、包装、乳幼児のおもちゃ、事業者も含まれています。
指定添加物は、食品衛生法第12条に基づき厚生労働大臣から指定を受けた添加物のみ使用可能です。
食品衛生監視員は食品衛生法に基づき健康危害を防止する目的で、営業施設への立入検査や指導を行います。
食品衛生監視員は営業許可の取り消しや停止及び禁止など、行政処分に強い権限を持っています。
食品衛生法と食品衛生行政はお互いに、飲食による健康危害の発生を防ぐ目的で行われています。
国民の食生活を守る法律や行政であり、調理に携わる責任者は知っておく必要があります。
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03
食品衛生法は食に起因する衛生上の問題を防ぐための法律です。
1947年に制定されました。
×
食品とは、すべての飲食物をいいます。
ですが医薬品・医薬部外品は含みません。
×
食品だけでなく、口に入るものとしては食器などを含む容器も食品衛生法の規制対象です。
食品業界の事業者全体が対象とされており、人も含まれます。
×
消費者庁長官ではなく、正しくは厚生労働大臣です。
〇
食品衛生監視員は許可基準に営業施設が合致しているか監視・指導・調査を行います。
食品に関する法律として食品安全表示法や食品安全基本法などとともに事業者の義務や規制の基準を定めています。それが食品衛生法です。
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