調理師の過去問
令和4年度
食品衛生学 問13
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問題
調理師試験 令和4年度 食品衛生学 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
消毒に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 逆性せっけんは、殺菌力はほとんどないが、洗浄力は非常に強い。
- アルコールは、濃度70%のものより100%のほうが消毒力は強い。
- 次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の汚れがあっても消毒効果は低下しない。
- オゾン水は、殺菌作用、洗浄作用、脱臭作用、漂白作用、酸化作用がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
オゾン水の特徴を把握しておくと解きやすいです。ほかの3つの記述も、読んでみると適切ではないことに気付くと思います。
これは、オゾンを水にとかした「オゾン水」を使う化学的消毒法です。強力な酸化力を持ち、殺菌作用、洗浄作用、脱臭作用、漂白作用を示すのが特徴です。
しかも他の消毒剤に比べて残留性が低いことから、調理器具だけでなく果物やカット野菜の消毒にも使用されています。オゾン水で消毒した食品は流水で洗い流す必要はありません。
逆です。逆性せっけんは、洗浄力ほとんどないが、殺菌力は非常に強いです。
「陽イオン界面活性剤」は通称、逆性せっけんと呼ばれていますが、洗浄力はほとんどありません。
逆です。アルコールは、濃度100%のものより70%のほうが消毒力は強いです。
濃度100%のアルコールは揮発性が高く、殺菌効果が得られる前に揮発しやすいことから、それより濃度の低い70%程度が最も殺菌効果が得られやすいとされています。
記述は正しくありません。次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の汚れがあると消毒効果が低下してしまいます。
記述のとおり、オゾン水は、殺菌作用、洗浄作用、脱臭作用、漂白作用、酸化作用があるので、こちらが正解です。
オゾン水をはじめ消毒法に関する問題は出やすいので、それぞれの消毒法の特徴を正しく覚えておきましょう。
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02
消毒には物理的と化学的方法の2種類があります。
消毒は熱や薬物で病原微生物や食中毒菌の繁殖を抑制して感染力をなくすことを言います。
そのために、消毒した芽胞などは生き残ります。
逆性せっけんは、洗浄力はほとんどなく殺菌力が非常に強い特徴があります。
刺激性が少なく無色で無臭、無味のため手指の消毒に適しています。
アルコールは食品添加物に指定されており、手指や食品にも直接噴霧できます。
濃度70%がもっとも強い殺菌力をもちますが、対象が濡れていると効果が弱まるため必ず水分をふき取ってから使用します。
次亜塩素酸ナトリウムも食品添加物に指定されており、食器の殺菌や漂白、水、床、汚水槽、ふきんなどの消毒に使用されています。
オゾン水は除菌や抗菌、脱臭、漂白、脱色など有害物質の除去に使用され、様々な細菌やウイルスの除去に強い効果を持つので医療機関の施設や機器の洗浄に用いられています。
消毒は調理に必要な方法で行うことが大切です。
物質的と化学的消毒方法を使い分けて適した用い方に心がけましょう。
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03
消毒とは微生物の数を減らして感染症を起こさない程度にまで病原微生物を殺菌または減少させることです。
消毒の目的とは無毒化することです。
殺菌と同様、薬事法上の言葉で「医薬品」や「医薬部外品」のみ使うことができます。
×
逆性石けんは陽イオン界面活性剤のことです。
洗浄力はほとんどないですが、一般細菌に対して強い殺菌力があります。
×
アルコールは濃度70%のものの方が消毒力が強いの間違いです。
×
次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力は、有機物と反応して消費されるため低下します。
〇
オゾン水には、脱臭や漂白、脱色、有害物質の除去作用があります。
消毒液は消毒する場所に応じて使い分けましょう。
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