調理師の過去問
令和5年度
食品衛生学 問13

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問題

調理師試験 令和5年度 食品衛生学 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

植物性食中毒の原因植物とその有毒物質の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
  • 毒きのこ ―――― ムスカリン
  • じゃがいも ――― アミグダリン
  • スイセン ―――― ソラニン
  • 青梅 ―――――― アコニチン

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「毒きのこ ― ムスカリン」の組み合わせです。

 

このように植物に含まれる有毒な成分を「植物性自然毒」といいます。正しい組み合わせは以下のとおりです。

 

毒きのこ ムスカリン
じゃがいもソラニン、チャコニン
スイセンアルカロイド
青梅アミダグリン
トリカブトアコニチン

※「アルカロイド」は植物に含まれる有機化合物の総称です。

 

これらは繰り返し調理師試験に出題しているので、組み合わせは覚えておきたいですね。

選択肢1. 毒きのこ ―――― ムスカリン

正解です。毒きのこに含まれているのは「ムスカリン」というアルカロイドです。

選択肢2. じゃがいも ――― アミグダリン

誤りです。じゃがいもに含まれているのはソラニン」「チャコニン」というアルカロイドです。

 

「アミダグリン」が含まれているのは青梅です。

選択肢3. スイセン ―――― ソラニン

誤りです。スイセンに含まれているのはリコリン、ガランタミン、タゼチンなどのアルカロイドです。試験には「アルカロイド」という呼び方で出題されるようです。

 

「ソラニン」が含まれているのはじゃがいもです。

選択肢4. 青梅 ―――――― アコニチン

誤りです。青梅(未熟な梅の実)に含まれているのは「アミダグリン」というアルカロイドです。

 

「アコニチン」はトリカブトという植物に含まれる猛毒です。

まとめ

成分名が覚えにくいかもしれませんが、植物と有毒成分の組み合わせについては出題されやすいので、組み合わせはおさえておきましょう。

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02

正解は「青梅 ―――――― アコニチン」です。

選択肢1. 毒きのこ ―――― ムスカリン

正解です。

 

毒きのこには、ムスカリンという有毒物質が含まれます。

ムスカリンは、きのこの中に含まれる有毒な成分の一つで、神経系に影響を及ぼします。

 

 

したがって、上記の選択肢は正しいです。

選択肢2. じゃがいも ――― アミグダリン

不正解です。


じゃがいもには、ソラニンという有毒物質が含まれています。

ソラニンは、じゃがいもの皮や芽に多く含まれており、消化器系や神経系に影響を与えます。

 

一方、アミグダリンは、主にアーモンドや果物の種に含まれる有毒物質で、じゃがいもとは関係ありません。
 

 

したがって、上記の選択肢は誤りです。

選択肢3. スイセン ―――― ソラニン

不正解です。


スイセンに含まれる有毒物質は、アルカロイド系のソラニンではなく、リコリンです。

リコリンは心臓に影響を及ぼす有毒物質であり、スイセンによる中毒の原因となります。
 

 

したがって、上記の選択肢は誤りです。

選択肢4. 青梅 ―――――― アコニチン

不正解です。


青梅に含まれる有毒物質は、アミグダリンです。

アミグダリンは、主にバラ科の種子に含まれており、アミグダリンが酵素によって分解されるとシアン化合物、ブドウ糖、ベンズアルデヒドに分解されます。

 

がん治療に効果があると宣伝されていることがありますが、科学的根拠はなく、摂取量によってはシアン中毒のリスクがあるため注意が必要です。

 

 

したがって、上記の選択肢は誤りです。

まとめ

植物とその有毒物質正しい組み合わせ、また摂取してしまった際の影響も正しく思えておきましょう。

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