調理師の過去問
令和5年度
食品衛生学 問14
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問題
調理師試験 令和5年度 食品衛生学 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
ハサップ(HACCP)に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 最終製品の検査を一つ一つ行い、その食品が安全であるか否かを決める管理手法である。
- 食品を製造する大企業だけでなく、給食施設や飲食店などでも、この考え方を適用できる。
- 一般衛生管理プログラムが整備され実行されていることが重要である。
- この管理を行うためには、7原則を含めた12手順が必要である。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は「最終製品の検査を一つ一つ行い、その食品が安全であるか否かを決める管理手法である。」です。
正解です。
HACCP(ハサップ)は、食品安全を確保するために、危害の可能性がある点(危害要因)を特定し、それらをコントロールするための予防的な管理手法です。
HACCPは、製品の最終検査ではなく、製造プロセス全体を見直して食品安全を確保します。
したがって、上記の選択肢は誤りなので正解です。
不正解です。
HACCPは、食品製造業だけでなく、飲食店や給食施設などでも適用可能です。
食品の安全性を確保するために、あらゆる段階でHACCPの考え方を取り入れることが重要です。
したがって、上記の選択肢は正しいので誤りです。
不正解です。
HACCPの実施に先立ち、一般的な衛生管理プログラムが整備され、実行されていることが重要です。
HACCPは食品安全のための特定の管理手法であり、一般的な衛生管理とは異なりますが、両者が連携して食品の安全性を確保します。
したがって、上記の選択肢は正しいので誤りです。
不正解です。
HACCPの実施には、7つの基本原則と12の手順が必要です。
これらの原則と手順に従って、危害の可能性がある点を特定し、それをコントロールするための計画を策定します。
したがって、上記の選択肢は正しいので誤りです。
HACCPの基本原則と手順を理解し、食品安全に関する考え方を正確に把握しておきましょう。
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02
誤っているものを選択する問題なので
「最終製品の検査を一つ一つ行い、その食品が安全であるか否かを決める管理手法である。」
が正解となります。
最終製品が安全かどうかを検査をするのではなく、各工程ごとに危害要因を分析して対策をとっていくことで、最終製品が安全だということが証明できるようになります。
↓ハサップ(HACCP)に関しては、同じような問題が出やすいので、過去問題を解くなどして特徴を把握しておきましょう。
ハサップ(HACCP)はアメリカのNASAが開発した管理手法です。
日本語では「危害分析・重要管理点」と訳されます。
製造工程での重要管理点を定め、
原材料を仕入れてから製品を出荷するまでの各工程ごとに、
どのような作業を行ったのか監視・記録をしていく衛生管理法です。
「最終製品の検査を行い」の部分が正しくないので、こちらの選択肢が正解となります。
最終製品を検査するのではなく、各工程ごとに連続的に危害要因を分析・対策をとっていく、が正しいです。
あらかじめ各工程ごとに記録・監視をして対策をとることで、出荷する最終製品に問題が出るのを防ぐことができ、最終製品が安全だということも証明できるようになります。
原則としてすべての食品等事業者がHACCPの対象となるので、説明文は正しいです。
説明文のとおり、HACCPを実施するには、一般的衛生管理プログラムを整備・実行していることが前提となっています。
一般的衛生管理プログラムで実施する10項目
施設設備の衛生管理
施設設備・機械器具の保守点検
そ族(ネズミ)・昆虫の防除
使用水の衛生管理
排水および廃棄物の衛生管理
従事者の衛生管理
従事者の衛生教育
食品などの衛生的取り扱い
製品の回収方法
試験・検査に用いる設備等の保守点検
説明文のとおり、HACCPを実施する際は、5つの手順と7つの原則を組み合わせた12手順に沿って導入を進めていく必要があります。
5つの手順(準備)
1.HACCPチームの編成
2.製品説明書の作成
3.意図する用途や想定される消費者の確認
4.製造工程一覧図の作成
5.現場で製造工程一覧図を確認
↓
7つの原則
6.危害要因の分析
7.重要管理点の決定
8.管理基準の設定
9.モニタリング方法の設定
10.改善措置の設定
11.検証方法の設定
12.記録と保存方法の設定
HACCP (Hazard Analysis & Critical Control Point )は日本語に訳すと 危害要因分析・重要管理点になります。
原則として全ての食品を扱う事業者が対象です。
一般衛生管理プログラム(10項目)の整備・実施することが前提となっています。
また、管理を行うためには、7原則を含めた12手順に添って導入を進めていく必要があります。
少し難しいですが、過去問題を解くなどして自信をつけておきましょう。
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