調理師の過去問
令和5年度
調理理論 問15
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問題
調理師試験 令和5年度 調理理論 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
そばの調理性に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- そばは、香味を重んじるので、そば粉は挽きたてを用いる。
- そばでは、そば粉2、小麦粉8の割合で混ぜて調製したものを「二八そば」という。
- 「そばがき」は、そば粉に食塩を加えて水で捏ね、ゆでたものである。
- 「更科(さらしな)そば」は、種子の皮の粉末が混ざっていて、色が黒く、歯ごたえがある。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は「そばは、香味を重んじるので、そば粉は挽きたてを用いる。」です。
そばは香りを重んじる食品です。ちなみに、三たて(挽きたて、打ちたて、ゆでたて)がおいしさの条件といわれています。
▼各選択肢の正誤については、以下のとおりです。
○ そばは、香味を重んじるので、そば粉は挽きたてを用いる。
× そばでは、
そば粉2、小麦粉8の割合で混ぜて調製したものを「二八そば」という。→そば粉8、小麦粉2×「そばがき」は、
そば粉に食塩を加えて水で捏ね、ゆでたものである。→そば粉に熱湯を加えて練ったもの
× 「更科(さらしな)そば」は、
種子の皮の粉末が混ざっていて、色が黒く、歯ごたえがある。→一番粉を使っており、(種子の皮の粉末が混ざっておらず、)色が白く、喉ごしが良い。
では、それぞれについて解説していきます。
正解です。そばは香味を重んじる食品です。そばの香りの成分は揮発しやすく、時間が経過すると香りが薄くなってしまいます。そばをおいしく食べるため挽きたてを用います。
誤りです。二八そばの割合は、そば粉が8割、小麦粉が2割。
そば粉を8割使うので「八割そば」ともいいます。
つなぎが入ることで、そば粉10割のそばよりもちぎれにくくなめらかなそばになります。
誤りです。「そばがき」はそば粉に熱湯を加えて混ぜ、練ってだんご状にした料理です。食塩や水をは使わず、ゆでるなど加熱はしません。
ゆでないので、打ってゆでたそばよりもそばの香りがしっかりと楽しめます。
誤りです。「更科そば」は、種子の皮の粉末が混ざっていないので、色が白く、喉ごしがなめらかです。
更科そばは、そばの種子を挽く時に一番目にとれる「一番粉(更科粉)」を使って打ったものです。
一番粉はそばの種子の内側にある柔らかくて白い胚乳の部分を挽いたそば粉です。二番粉、三番粉と挽く場所が外側の皮に近くなるにつれ、皮の粉末が混じって黒くなります。
一番粉はでんぷんが多くて白いので、更科そばは色が白くて喉ごしがなめらかです。二番粉、三番粉は皮の粉末が入るため、香りや歯応えがより感じられるようになります。
そばが香りや時間を重視する食べ物で、挽きたて、打ちたて、ゆでたてにこだわることは広く知られています。そばの調理性は特徴的なので、間違えないようにおさらいしておきましょう。
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02
麺類の1つとして想像するそばの調理性に関する問題になります。そばの特徴、麺以外の調理法があるので確認していきましょう。
正しいので、正解です。
そばはその独特な香りを楽しむ料理の1つになります。新そばの季節にはより香り豊かなそばが流通し、収穫したて、打ちたてのそばは絶品です。
誤っている為、不正解です。
そば単独ではつながりにくく、つなぎとして小麦粉をいれることで調理しやすくなります。二八そばはそば粉8割、小麦粉2割のそばになります。
誤っている為、不正解です。
そばがきは、そば粉に湯を加えて練り混ぜ、塊にしたそばの団子のことです。麵状のそばよりも歴史は長い料理になります。
誤っている為、不正解です。
更科そばはソバの実のかなり内側、胚乳に近い部分を使って作られたそばになります。そのため味は、一般的に知られる「そばの香り」は少ないものの、ほんのりした甘みと特有の風味があります。
そばは多くの地域で栽培され、比較的強い作物です。香りを生かした調理や、ガレッドや寿司等様々な食べ方ができる食品になります。
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